下水道について
皆様、こんにちは!!営業企画部 薹が立った新人 吉田(航空自衛隊OB)です。
前回は上水道の話をさせて頂きましたので、今度は下ネタ...でなく下水道の話です。
普段、使っている水道水は使い終わると「汚水」と名称が変わります。
汚水は、下水道法という法律に定義があって、「生活若しくは事業(耕作の事業を除く。)に起因し、若しくは付随する廃水」を「汚水」ということになっています。
下水道の「下水」とは、やはり法律で「汚水又は雨水(「うすい」と言います。)をいう。」
と定められています。さらに言うと「下水道」の定義は、「下水を排除するために設けられる排水管、排水渠その他の排水施設(かんがい排水施設を除く。)、これに接続して下水を処理するために設けられる処理施設(屎尿浄化槽を除く。)又はこれらの施設を補完するために設けられるポンプ施設その他の施設の総体をいう。」となり、ややこしい話になってきましたので、法律はここまでにして、住居に関る下水道についてです。
下水道の役割としては、大きく三つあります。
一つ目は、街に雨水がたまらないようすばやく雨水を処理すること。
二つ目は、汚水を処理して、人間が快適で衛生的な毎日を送れるようにすること。
実際の下水処理では、大都市部で普及している雨水と汚水を一緒に処理する合流式と地方に多い雨水と汚水を分けて処理する分流式に分かれます。
三つ目の役割の前に、日本の下水道普及率はいくらぐらいかお分かりになりますか?
ヒントその1:最高は、やはり東京都でなんと99.7%(平成26年3月31日現在。以下同じ。)
ヒントその2:最低は、四国の徳島県で16.8%
ヒントその3:青森県の普及率は57%で、意外と高いのが北海道の90.2%
(三沢市59.1%、十和田市65.7%、おいらせ町58.8%、六戸町38.4%)正解はこちらです。☞ http://www.jswa.jp/rate/index.html
残念ながら三沢市周辺は、全国平均より普及率が低い状況です。
下水道そのものが普及しだしたのは、昭和30年ころから大都市近郊の工場排水などによる川の汚れが目立つようになったため、川や海の汚れをふせぐ環境保全という大事な役割も持つようになり大都市から普及し始めました。現に「春の~うららの~」歌で有名な都心を流れる「隅田川」は、当時悪臭を放っていましたが、今では河川敷で水遊びができるほどにきれいになりました。
その訳は、下水道から放流する水には厳しい水質基準が定められているためです。
三沢市はと言うと、平成6年に「三沢市下水道条例」が施行され、翌年から一部供用が始まりました。三沢市の普及率59.1%というのは、三沢市の人口に対し、下水道を使える人口比率を表しています。
☞: http://www.city.misawa.lg.jp/index.cfm/6,5091,c,html/5091/20150410-092806.pdf
ただし、各市町村には農業集排水施設という農業集落用の汚水処理施設があり、三沢市の場合12.3%の人たちが利用しています。二つ合わせると71.4%となります。
☞: http://www.city.misawa.lg.jp/index.cfm/6,0,84,394,html
また、水洗トイレだけで見ますと浄化槽を利用している人たち13.4%が加わって84.8%の普及率となります。それでも来年3月に新幹線で結ばれる北海道には及びませんが、年々、使える区域は広がっています。ちなみに下水道の供用が開始されると排水設備の設置、トイレを水洗化しなければなりません。
詳しくは、こちら☞ http://www.city.misawa.lg.jp/index.cfm/6,1779,75,325,html
宅地建物の取引の際、上下水道の調査は非常に重要な項目です。
宅内に上・下水道の引込が有る・無しによって、建築に伴う付帯費用、維持管理費用などが変わってくるためです。建築予定場所や売地・中古物件の調査の際には、これらをしっかりと確認し、お客様に「重要事項の説明」の際に詳しくご説明して、ご承諾頂けるように努力していますので、物件のお問い合わせの際は、何なりとご質問ください。