十和田市 住宅改修の続きです!
設計監理部の橋本です。前回の現場の続きです。
出入りのしやすいドアに替えたほかにも、手すりの取替えをしています。
新築時に取り付けた手すりは、取付け位置が便器側(身体)に近すぎる為に、
チカラの無いお年寄りには掴み立ち上がれない状況になっていました。
これではまるで飾りですね。今回きちんと直しましょう!
新しい手すりの写真です。
今までよりも手前に移しているのが写真から伝わるでしょうか?
縦手すりの部分は、便器の先端から30cm前方に取り付けしています。
横手すりは、床から65cmの高さに取り付けしています。
ご本人Y様のお身体の状況ですと、この寸法が一番安定して立ち座りできる距離でしたよ。
上の絵は、私たちがよくご説明する標準的な寸法です。
もちろん、皆さま体格の違いがありますので、最適な位置は人それぞれに違いますね。
また、絶対はずれることの無い手すりにする為には、取り付ける部分の壁の強度を上げる必要がありますので、
下地板という部材を使用します。間柱などに固定させます。
手すり一本付けるにも、考えることはたくさんありますね。
①手すりを取り付ける位置・・・一番必要とする方の、お身体の状況にあわせるのが基本です。
②手すりの太さ・・・ご使用になる方のチカラの有無や、手の大きさ、指の長さで使いわけます。
③手すりの材質やカタチ・・・取り付ける場所の環境や、握りやすさ等で使いわけます。
④手すりの色・・・眼の病気がある方には、認識しやすい配色で使いわけます。
大きく分けて、この4点を考慮しています。