革靴の豆知識

いつもご覧頂きありがとうございます。

梅雨に入って雨の日が続きますが、皆様如何お過ごしですか。

梅雨といえば、「カビ」。
「カビ」から連想するのが、いまの時期だと「革靴のカビ」です。
ということで、今回は、いまさら?「革靴のメンテナンス」についてご紹介します。

仕事柄、ほぼ毎日履く革靴。
革靴を長持ちさせるために日ごろのメンテナンスが必要なんですが、皆さんは、どうされていますか?

基本的に靴は、2足以上をローテーションして履きたいです。
なぜか。
足は、結構な量の汗をかきます。その汗は、一晩では乾かないので、毎日同じ靴を履き続けると湿気が抜けず、結果として型崩れを起こしかつ革をダメにしてしまうからです。
できれば一日おきぐらいに履き替え、靴の中を乾燥させたいです。

帰宅したらまず馬毛のブラシ(写真①-①)で靴の表面のほこりを払います。できれば、コバ部分(写真②)も丁寧にほこりを払いましょう。
※革には、適度な油分が必要ですが、ほこりは、この油分を吸い取ってしまい、革が硬くなり最悪ひび割れを引き起こし、靴の寿命を縮めます。

(写真①) ①が馬毛ブラシ(歯ブラシのようなものも馬毛です)。毛足が長く少し毛が柔らかいです。これでほこりを掻き出します。

(写真②)ここがコバです。ほこりがたまりやすい場所です。

ブラッシングが終わったら固く絞ったきれいな雑巾で表面を拭きます。
その後、必須ではありませんが、除菌・消臭スプレー(写真①-②)を噴霧するのもいいでしょう。

つづいて靴の中の湿気を除去します。
レッドシダー(米杉)製シューツリー(写真②)を使うか、靴専用乾燥剤(写真③)を入れます。


(写真②) 「無印良品」で販売していました。価格2200円です。※人気商品のようでよく売り切れています。木のいい匂いがします。

(写真③) 100円均一製の乾燥剤です。

出来れば、レッドシダー製シューツリーの利用をお勧めします。
なぜレッドシダー製シューツリーをお勧めするか。
これを使うメリットは、3つあります。
  1.除湿
  2.除菌・抗菌(レッドシダー製のものに限る)
  3.型崩れの防止。乾燥するときに革が縮み、魔女の靴のようにつま先がそっくり返ってくるのを防ぎます。 
と一石三鳥だからです。
欠点は、少々高価なこと。  




手ごろなものでは、プラスチック製のシューキーパー(写真④)もあります。ただ、型崩れは防止してくれますが、除湿・除菌効果はありません。※尚、100均一のバネ製のものは、長期間靴に入れると革が伸びて型崩れを起こすので注意しましょう。

(写真④) アイリス○○○○製です。価格800円ぐらいでした。

以上のメンテナンスをするだけで革靴の寿命は、確実に伸びます。

※梅雨時は、下駄箱の中の湿気にも注意です。できれば、除湿剤を入れかつ定期的に扉を開けで風を通すことをお勧めします。

勿論この他に月に一度のメンテナンス(水分・油分の補給)も必要ですが、説明が長くなるのでまたの機会に。


お手頃な価格の靴を履きつぶしていく方法もあります。
でも、すこしだけ贅沢な靴を大事にメンテナンスして自分だけの一足にしていくものいいと思います。
これを「エイジング」というそうです。
履きジワや傷、シミさえも自分の一足の「味」になる。
お住まいも同じなのもしれません。ご家族がお住みになり、柱や壁に傷がつく。その傷の一つ一つに思い出がある。そうやって、お住まいもご家族のお住まいになっていく。「エイジング」されていくんでしょうね。

そのためにも時々のメンテナンスは、大切です。
お住まいのメンテナンスのご相談、お気軽にお問い合わせください。


三沢営業企画課 山田

記事の更新日:2020/07/15

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